県立病院を受診、緊急手術まで(2)

内診台に上がることができないのでそのままベッドでの診察が始まる。「意識がなくなるかもしれませんからね」と言われたが、意識はしっかりあり少し冷静。
私の為に部屋を空ける羽目になった妊婦さんの心配をすると看護婦さんが「大丈夫!」といってくれる。

私は身長が170cmあるので先生はベッドの端に隠れるようにして見てくれている模様。非常に見ずらいようで何度か看護婦さんにも指示をする。

そうしているうちに先生から「ダグラス窩穿刺!」という指示がでる。


ぎゃーーーーーーーーっっっ!!!!それは昨日ネットで見た非常に痛い検査なのではっ!?(←覚えてるヤツ)

「す!!すいません。その検査って痛いんですよね」と言うと看護婦さんがしっかり手を握ってくれる。

しかしお産を体験して今のこの状態の中にいたらなんでもこい、と思ってしまえる。というかしんどすぎてもうどうにでもしてくれ、と言う感じ。
手を握って息を呑んで構える

!!!!!!!!

この検査はこういうものだがどう痛いのかと言うと、針を刺す時ちくっとする痛みがもっと長い感じ。それが膣の奥をキューっと刺される。悲鳴は出るが一秒と言えば一秒。2、3回痛みは感じた。どれも一秒さえ耐えれば終わる。お産を体験したらオンナは強くなるというのは本当。何時間も続く陣痛に比べたら一秒で終わるので耐えられる。

「痛かったけど思ったより大丈夫でした」と手を握ってくれた看護婦さんに伝える。

その後ストレッチャーに乗せられて妊婦さんを追い出したICUに向かう。
視界が暗くなる貧血症状で気分が悪いので小走りで運ばれるストレッチャーに乗せられて天井を見ていると気分が悪い。しかし文句は言えまい。

ICUで手術を担当してくれる先生に会う。第一声と自信に満ちた顔を見て安心する。「この先生でよかった、大丈夫だ」と何故か思う。手術への不安はなくなる。

先生が二人でエコーでお腹を見る。出血している模様。随分以前から出血は始まっていたようなことを話している。聞き間違いだと思うが「子宮を取るかも」的な発言が聞こえたような気がして、それは少しパニックになる。しかしこの際いた仕方ないことなのかも、とにかくまかせようという気持ちになる。

あとは血液の準備ができるのを待つのみ、と言われる。ICUにきたのが10時過ぎ。手術は12時半には行われるらしい。

しかしこの後あろうことかひどい下痢に苦しむ。しぶり腹。脂汗が出る感じ。下痢の波が非常に厳しい。お腹の出血が腸に影響していた模様。昨夜と今朝食事したことを後悔する。
非常につらいがベッドの上でだけはもらしたくないと何とかガマン。おまるを持ってきてもらう。
仰向けにジットしているとマシなのだが、変わらず出血性のショックで気分が悪いのでうなって頭を左右にふったりしてしまうのでその刺激でまた下痢の波が起こる。
結局おまるに2回。1度目と2度目の間にガマンしたのがつらかったので2度目の後は常におまるをあててもらうようにしたが3度目はもう出るものもなく汁だけが少し出ただけだった。

悌毛してもらい、マネキュアを落としてもらう。昨夜落とそうと思って忘れていた。アクセサリーも全部外してきていたので聞かれてそう答える。おしっこの管を入れられる。出産の時に体験ずみだけれど少し構える。上手な人だったからかちくっとするだけですぐに終わる。

オットは横で沢山の同意書を書かされている。私は食事をしてきてしまったので誤飲の危険性についての同意書だったり輸血の同意書だったり。

私は非常にしんどいものの気持ちはすごい冷静でいろんなことを考えているのに(もう手術なんだね、とか。さっき毛を剃ったよ、とか)全部言葉に出せない。オットに目で訴える。

12時20分頃迎えが来てシャンプーハットのようなものをかぶる。手術室へ向かう。

手術室にはイケメン(風)若い男性が数人いてビビる。研修生か?
手術用のベッドが横幅狭すぎて驚く。自分で移動しないといけないのかと思っていたら乗っているベッドからトレイのようなものが自動で出てそれに乗っていけばいいだけだと教えられる。
本当にその通り。

酸素マスクのようなものをつけられる。何秒で眠るのか数えてみる。だんだんまぶたが重くなり開けてられなくなる。このまま死ぬとしたらすごいあっけない人生なんだなぁと思う。ちょっと焦る。

「KEIさん?だんだんまぶたが開けにくくなってきましたか?」と聞かれうなずく。
「じゃ、眠いお薬行きますから」と言われ「あ!まだ眠いの来てなかったの?」と思った瞬間意識を失う。


・・・呼吸の管を抜管された瞬間目が覚める。すべての色んなものがスッキリしてお腹が驚くほど軽い。あー、良くなったんだと全身で感じる。
「KEIさーん、終わりましたよ。卵管は残りましたからね。まだ朦朧とされててわからないですか?」と言われるが意識ははっきりしていて酸素のマスクをしたまま先生にお礼を言う。

手術室を出た時、オットが見える。親指を立ててイェーイとしたいようなぐらい爽快な気分。
こあっきぃと母の姿が見える。
こあっきぃが「マ~マ」と呼ぶ。涙が出る。「はーい」と答える。

そのままICUに向かう。

驚くほど目覚めはよい。オットとも話せる。

その後最初に外来で見てくれた先生が見に来てくれる。「KEIさん、危機一髪でしたね。良かったですね」と言ってくれる。
ダグラス窩穿刺の時に手を握ってくれたり外来の検査の時に常に側にいてくれた看護婦さんが来て「良かった、良かった」と言ってくれた時は涙が出る。
この看護婦さんには「本当に一番つらい時に助けてもらったのでお礼が言えてよかったです」というようなことを伝える。皆帰り際にそっと身体に触れて行ってくれる。そういうことの一つ一つが凄く身に沁みた。
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by kei_pmpark | 2007-07-06 23:03 | 子宮外妊娠